チャダモ協議会の新会長に姉川尚史代表理事が就任
グラスを交わす新旧会長
EV自動車の普及を後押しする急速充電器の技術規格の確立などをめざすチャダモ協議会(志賀俊之会長)が、2010年3月の発足から今年で節目の10年目。節目の「チャダモ2019年会員大会」が、5月27日にセルリアンタワー東急ホテルにて開催された。
志賀俊之会長(日産自動車取締役)は「チャダモ協議会は、2010年3月の発足から今年で節目の10年目を迎えることができました。充電器数は設立初年の70倍以上の2万5300基、会員数は158社から3倍近い国内外39ヵ国426社に増え、グローバルで飛躍的な成長を遂げることができました。
直近1年だけでもダイナミックに進捗した1年で、今後のEVのさらなる高性能化や大型車両のEV化を鑑み、次世代の超高出力充電規格の制定をめざし、昨年8月に中国電力企業連合会と次世代の超高出力充電規格ChaoJiを共同で開発する覚書に調印しました。この企画は世界統一規格として、日中のみならずグローバルEV市場への展開を前提とし、既存の急速充電規格との後方互換性やⅤ2X機能を確保する究極の充電規格になります」と挨拶した。
総会で承認された2019年活動方針は、①機能拡張の推進 ・高出力~低出力までのラインナップの完成 ・V2X機能の拡張 グリッド要求への対応 ②一層の地理的拡大 ・ChaoJiの世界展開 ・Ⅴ2Ⅹ機能の世界適用化
総会後のセミナーでは、「チャダモ10年のあゆみと将来」(姉川尚史代表理事)、「自動車を巡る構造変化」(石川浩・経済産業省)、「チャダモ欧州事務所の活動について」(ブレッシュ山辺知子・チャダモ欧州事務所)、「全出力50Kwを超える急速充電器の火災予防対策に関する検討部会報告(中野孝雄・東京消防庁)、「大容量充電に対応した安全認証規格UL2251について」(川口昇・ULジャパン)の各テーマについて5名が登壇し、発表した。
総会に先立って行われた理事会では、設立から10年間会長を務めた志賀会長に代わり、姉川代表理事(東京電力HDフェロー・経営技術戦略研究所所長)が、新しい会長に就任することが承認された。
新たに会長に就任した姉川尚史代表理事は、2007年4月に、スバルR1e30台と三菱自動車iMiEV10台を東京電力へ導入したことから、2008年11月大国埠頭SAに公共の場所として初めて充足充電器を設置したこと、2010年3月のチャダモ協議会の設立。2010年5月に北米初のチャダモ充電器設置、2011年3月の東日本大震災時のVoXの活躍、2015年EU指令によるチャダモ排除、2017年のスマホを使った充電需要調整など時系列で、チャダモ10年にあゆみを振り返った。
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