「ヤナセ クラシックカーセンター」ベンツ600はじめ9台の名車を展示、販売
ヤナセ(𠮷田多孝社長)のグループ会社であるヤナセオートシステムズ(江花辰実社長)が運営する「ヤナセ クラシックカーセンター」が、4月5日から7日に開催中の「オートモビル カウンシル2019」へ初出展した。
「ヤナセ クラシックカーセンター」には、鈑金塗装を担当するボディショップ、エンジン、ミッションなどのリビルト工場が併設されている。
ボディショップは、最新技術に対応するため、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMW、GM、ジャガー、ランドローバー、ボルボ、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、テスラの全11ブランドの「認定ボディショップ」を取得。ドイツ・テュフラインランドの最高峰資格『プラチナ認証工場資格』も日本で初めて取得した。
リビルト工場は、30年間、総輸入元であったメルセデス・ベンツの「スタンバイユニット」システムに取り組み、現在も純正リビルトメーカーとしてリビルト品の生産を引き継ぐ。160種類のATトランスミッション、50種類のパワーステアリング・ギアボックス、130種類のオルタネーターのリビルト修理に対応できる。
𠮷田多孝社長は「ヨーロッパやアメリカには、歴史的価値がある工業製品として、旧いクルマに乗って楽しむという文化があり、ヤナセも昨年4 月、横浜に『ヤナセ クラシックカー センター』を設立して丸一年が経過しました。開設いらい、多くのお客さまからお問い合わせレストア修理の依頼をいただいています。この展示ブースでは、お客さまのご了解をいただき、レストア作業中のおクルマを展示しています。
ヤナセは1915年創業で社歴は100年を超え、輸入車新車累計販売台数も200万台を超えています。その間、GM、メルセデス・ベンツ、VW、アウディ、ボルボ、オペル、サーブ、ルノーなど多くの輸入車の輸入元として、各メーカーが日本に販売子会社を設立するまでの間、『いいものだけを、世界から』のスローガンのもと、それらの輸入車を日本へ紹介してきました。インポーターとして輸入販売してきたクルマが、今やクラシックカーとして脚光を浴びる時代になっています。
現在のヤナセのスローガンは『クルマはつくらない、クルマのある人生をつくっている』ですが、『ヤナセ クラシックカー センター』は、まさにそれを具現化する取り組みです。『ヤナセ クラシックカー センター』では、クルマのある豊かな人生を楽しむおとなたちへ、あこがれのクルマを手にする喜び、愛車を走らせる楽しさを提供したいと考えています。現在のクルマはデジタルの固まりですが、クラシックカーはアナログの世界です。アナログの技術は伝承が大事で、ヤナセにはアナログの技術のノウハウがまだ残っています。われわれが長年培ってきたノーレッジを後世に伝わらないのではないかとの思いもあり、『ヤナセ クラシックカーセンター』を設立しました」と挨拶した。
幕張メッセの会場では、以下の9台が展示・販売された。
故、梁瀬次郎会長が愛用していたメルセデス・ベンツ 600 リムジーネ、レストア作業中のメルセデス・ベンツ 600プルマン(W100)、吉田茂首相(当時)が西ドイツの首相に購入を約束したものの外貨規制で買うことができず、その後日本へ輸入された1号車メルセデス・ベンツ 300SE ラング(W112)、メルセデス・ベンツ 歴代 SL:190SL(W121)、 280SL(W113)、560SL(R107) 、輸入 1 号車のフォルクスワーゲンType1 、メルセデス・ベンツ 500SL(R129)、メルセデス・ベンツ 190E(W201)。
このほか、ブースでは、透明度が高い0.35㎜の厚いPVC製トップカバー「カーカプセル」も、合わせて紹介された。価格(税抜き)は9万7000円から。
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