「EDRの基礎知識とCDRの活用の可能性」セミナーを開催 あいおいニッセイ同和損害調査、ボッシュ
あいおいニッセイ同和損害調査とボッシュ、ボッシュ カーサービス店のブリッジが共同で、3月13日から15日に、東京ビッグサイトで行われた「第17回・国際オートアフターマーケットEXPO 2019」(IAAE2019)にて、「EDRの基礎知識とCDRの活用の可能性」セミナーを開催した。
登壇者は、石川 明男・あいおいニッセイ同和損害保険調査株式会社 取締役、藤田 隆之・CDR Japan株式会社ブリッジ 取締役、里 廉太郎・ボッシュ株式会社 ゼネラルマネージャー。
車載イベントデータレコーダー(EDR)とは飛行機のフライトレコーダーの役割に例えられ、事故発生時に車両の挙動などのデータを記録する装置。故障診断機ではない。EDRのデータを読み取り、レポート化する装置がクラッシュデータリトリーバル(CDR)。
ボッシュは2000年以降、EDRのデータ活用に取り組むリーディングカンパニーの1つであり、現在18メーカー、52ブランドのEDRに対応している。北米では、一定の条件を備えたEDRが搭載されている車両は、一般的に購入可能な読み出しツールでEDRを読み出せる状態である事が法規化されており、その読み出されたレポートは多くの民事訴訟の証拠として採用されてきた。2015年には韓国で法規化がされ、現在ヨーロッパと中国で法規化が進められている。
日本では、2018年12月の「道路交通法改正試案」にてレベル3以上の自動運転車における記録装置の義務化が検討されている。
セミナーでは、藤田氏が車両を用いたデモを披露し、「非常に短時間で、データが読み取れます。」と説明した。
しかし、装置を使ってデータを読み取ることができても、その何十枚に及ぶCDRレポートを解析するのは専門の知識を有するCDRアナリストに頼らざるを得ない。あいおいニッセイ同和損害調査では2017年10月からCDRアナリストの養成を始め、現在20名を抱える。
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