「変革する補修部品市場の最新動向と方向性」を3名のパネラーが展望

 eコマースの台頭や純正部品比率の高まりなど、変化していく補修部品市場をテーマに「プレミアムパーツ(高付加価値部品)と補修部品の品質~変革する補修部品市場の最新動向と今後の展望~」と題したビジネスフォーラムが、3月13日に「第17回・国際オートアフターマーケットEXPO 2019」(IAAE2019)会場で行われた。

 出席者は、寺田浩康・PIAA営業本部長、坂森正信・ミヤコ自動車工業社長、深澤広司・リビルト工業会全国連合会会長。

――自動車補修部品市場補変遷について

坂森 日本の補修部品は約70年間の歴史があり、その間に大きな波が3つありました。戦後、国産乗用車の製造が始まる前から、朝鮮戦争の際、アメリカ車用の補修部品を供給していました。その後、国産乗用車生産が年間100万台を超えた頃から、補修部品市場は右肩上がりに急成長。20年ほど前から、乗用車の国内販売が停滞するとともに、飽和状態になりました。それでも、日本の優良部品は、世界中へ輸出されています。

寺田 PIAAは1963年に市光工業の一般補修部品販売部門から分離独立し、1968年に社名を変更しました。1981年に量販店ルート販売を開始したのをきっかけに「PIAA」ブランドを展開し、フォグランプが大ヒットしたのをきっかけに、ブランドが認知されるようになりました。ブランディングという点では、モータースポーツのF3000、1998年からF1もサポート、ファッション業界へも進出したことが大きかった。

深澤 NAPAC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)は、アフターパーツ振興の団体であるASEAとJAWAの2団体が統合して発足しましたから。モータースポーツをベースにした会社が多く、レーシングパーツとカスタマイズパーツを取り扱っています。このうち一般ユーザー用のカスタマイズパーツでいえば、グレーな部分を含まないクリーンな部品で車検対応という点を無視できません。

――補修備品市場の方向性について

深澤 『リビルトパーツ年鑑』ではカスタマイズパーツと、プレミアムパーツを昨年から分けました。

カスタマイズパーツとは、アルミホールやボディの外装品をドレスアップしてカスタマイズする。スマホがこれだけウケている理由はさまざまなアプリをダウンロードして、カスタマイズする楽しみがあるからでしょう。ユーザーがカスタマイズパーツで自由にドレスアップすることで、クルマが楽しくなって、クルマ離れも抑えられるのではと思っています。例えば、スポーツマフラーと車高調整を組み合わせると最低地上高に引っかかってしまうなど、カスタイマイパーツは単体では車検対応でも、組み合わせによっては車検が通らなくなってしまう若干グレーな部分もあります。いっぽう、プレミアムパーツはそのような組み合わせの心配無く、日常のカーライフを楽しんでもらう部品として、分けました。

寺田 1999年に撥水ガラス対応のシリコンワイパーを発表しましたが、「PIAA」ブランドはフォグランプでは認知されていても、ワイパーではそこまで至っていない状態でした。当時、ワイパーと撥水効果は相性が悪いという問題がありました。そこで、自己撥水をするという新しいコンセプトのワイパーを開発し、市場に遡及してきました。まずは、GSで採用いただき、しだいにユーザーからも豪雨の際でも視界が確保できるという認知が広がり、量販店、ホームセンターへも拡がりました。さらにディーラーへも商売が拡大。この時点で「ワイパーもPIAA」というブランドが市場に浸透していったのかと思います。現在は、モータースポーツ、WRCのトヨタ車にも当社のワイパーが採用されています。

坂森 ブランドは大切で、当社もどこにも負けない品質を掲げています。設備では、三次元測定機、計量測定器、真円度測定器を導入。商品の耐久テストも、300万回、500万回。すべて自社で実施しています。海外からも視察に来た方からも、ここまでやっているところは少ないとお褒めのことがをいただきました。

――旧車パーツの復刻、リサイクルパーツのトレンドについて

深澤 旧いクルマをリビルトすることで、機能部品を安価に使えるというメリットもあります。長期使用という点では、リビルトやリユースパーツをうまく活用することが、クルマを楽しむことができる。リビルトパーツ、リサイクルパーツの保証はどうなっているのかという質問をよく受けます。ASEA基準では、一般の補修備品の2.5倍の基準を設けています。

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