トヨタ社長「世の中の役に立つため世界中の仲間と“ともに”強くなる」
5月12日「2019年3月期決算発表」を踏まえ、豊田章男社長が以下のようにスピーチした。
「2009 年に社長に就任して以降、数多くの危機に直面し乗り越えていく中で、トヨタの企業体質は少しずつ強くなってきたと思っております。2021 年 3 月期の見通しでは、今回のコロナ危機でリーマン・ショック以上の販売台数 195 万台、前年比約 20%の減少が見込まれるものの、営業利益は 5000 億円の黒字確保を見込んでおります。 これは、現時点での見通しではありますが、何とかこの収益レベルを達成できたとすれば、これまで企業体質を強化してきた成果と言えるのではないかと思っております。
トヨタが長年にわたって、ずっとこだわり、ずっと「やり続けてきたこと」それは「国内生産 300万台体制の死守」です。私たちが「石にかじりついて」守り続けてきたものは、「300 万台」という 台数ではありません。 守り続けてきたものは、世の中が困った時に必要なものをつくることが できる、そんな技術と技能を習得した人財です。こうした人財が働き、育つことができる場所を、この日本という国で守り続けてきたと自負しております。
この 11 年間、私はトヨタを「強い企業」にしたいと思ったことは一度 もありません。トヨタを「世界中の人々から頼りにされる企業」、「必要とされる企業」に したいという一心で経営の舵取りをしてきたつもりでございます。 大切なことは、「何のために強くなるのか」、「どのようにして強くなるのか」 ということだと思います。 私は、「世の中の役に立つ」ために、世界中の仲間と「ともに」強くなければならないと思っております」。
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