低価格、高製品力、メンテ重視で差別化 葬儀用車両製造専門メーカー カワキタ
「カワキタクラシックLタイプ」(黒色)
霊柩車の製造会社は本格的な大型改造、製造ができるのは、全国で約6社程度。そのうちの一社が、富山市内に土地約2200坪、工場3棟と事務所棟の建屋計700坪を自社所有する葬儀用車両製造専門メーカーのカワキタ(河村賢整社長)だ。
河村賢整社長は前職で約25年前に霊柩車事業部門を立ち上げ、その基盤作りに関わった経歴を持ち、スタッフも全員そのキャリアを持つスペシャリスト集団。
長年の熟成された高い技術力に加え、リーズナブルな価格設定がカワキタのウリだ。
車両本体価格は、オリジナルデザインの洋型リムジン霊柩車「カワキタクラシックLサイズ」(全長6430mm)が728万円。「同Mクラス」(5260㎜)は2.5Lの2名乗車で653万8000円。ライバル会社と比べて、約100万円安い。トヨタ・エスティマベースの搬送車が379万3900円、遺体を洗浄する設備を搭載したトヨタ・ハイエースベースの湯灌車は539万7840円。(すべて税込み)。
河村社長は「葬儀用車両製造に関わった25年間に急拡大を狙って3社が倒産したのを見てきましたから、経営方針は謙虚な運営で安定経営を常に留意し、顧客さまへの末永いお取引とアフターサービスのご提供を掲げ、むやみに生産台数を追うことや、経営拡大に走ることのない堅実経営を身上にしています」と経営方針を話す。
高い製品力、低価格に加え、カワキタの第3のアピールポイントはメンテナンス体制の充実。
「たとえ数千円単位の仕事であっても、日本全国どこへでも駆けつけることを徹底しています。ですからアフターでは儲かりませんが、その部分をしっかりこなすことで顧客との信頼を得て、代替えや増車時にお声かけいただくことが増えています」と河村社長は述べた。
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