2019年外国メーカー輸入車販売台数 3年連続30万台超の可能性大 JAIA

上野金太郎JAIA理事長

 日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が発表した2019年上半期(1月-6月)の新車乗用車の新規登録台数は、海外メーカーブランド車14万9010台(98.2%)。日本メーカー車を含めた輸入車総計は、17万6125台(96.5%)。

 ブランド別では、①メルセデス・ベンツ3万1748台(92.4%)とトップを維持し、②VW2万4088台(101.9%) ③BMW2万3460台(100.0%) ④BMWミニ1万2579台(98.5%)。⑤アウディ1万2579台(80.5%)と、近年右肩上がりが続いたアウディの伸びが失速した。

 いっぽう、輸入中古車登録台数(新規登録台数と所有権の移転登録台数及び使用者名の変更登録台数の3業務合算の登録ナンバーベース台数)は、4万7015台(100.5%)。うちわけは乗用車4万5403台(100.5%)、貨物車が1411台(102.2%)。

 ブランド別販売ランキングでみると、①BMW6万7208台(102.6%) ②メルセデス・ベンツ6万2017台(100.9%増) ③VW3万8538台(96.9%)④アウディ2万4149台(102.9%)⑤ボルボ1万2372台(103.4%)で、上位の順位は変わらない。

 上野金太郎JAIA理事長は「上半期の外国メーカー車の販売台数は史上5番目の高い水準でした。この背景として、一時的に一部車両の供給遅れが生じた幾つかのケースがあったものの、基本的には、会員各社が継続的に導入してきた幅広い先進安全技術を備えたニューモデル、また、ハイブリッド車やクリーンディーゼル車などの多様なパワートレイン構成、さらにはお客様の様々なライフスタイル・ニーズに対応するSUVやクロスオーバーなどの販売の好調が続いたことが挙げられます」と上半期を振り返った。

 下半期の輸入車販売展望については「10月に消費税率の引き上げが予定されております。同時に、自動車税の恒久減税、需要平準化対策などの実施も開始されますので、過去のような駆け込み反動減が繰り返されないことを期待します。加えて、JAIA会員各社は上半期に発売したミューモデルに、さらに最新の先端技術を搭載した魅力的なニューモデルを下半期に積極的に投入する計画です。以上申し上げたポジティブな要因を見込みますと、令和元年後半の輸入車市場は堅調に推移していくものと展望致します。3年連続で年間30万台超えをめざしていきますが、グローバルに見て決して高い水準ではない。30万台超えの可能性は大といえます」と述べた。

 10月開催の「東京モーターショー」には、JAIAが共催団体として名を連ねる。一部報道では、BMW、VW、ポルシェなど輸入車ブランドの不参加の報が流れている。

 上野理事長は「東京モーターショーへ参加するか否かは会員各社の自由意思に任せており、それを尊重したい。フランクフルトショーへ一部の日本メーカーが参加を見送るなど、出展コストと効果との関係などで、モーターショーの在り方を見直そうというのは全世界的流れです」と話した。

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