マツダ 2020年3月期から2025年3月期の5ヵ年中期経営方針
来年1月に100周年を迎えるマツダ(丸本明社長)が、2020年3月期から2025年3月期の5ヵ年中期経営方針を5月9日に発表した。
「人と共に創る」マツダの独自性をテーマに、マツダの強みと弱みを踏まえた2030年から40年にありたい姿として①独自の商品・顧客体験への投資 ②ブランド価値を低下させる支出の抑制 ③遅れている領域への投資の3点を挙げた。
このうち注目されるのは、マツダが「構造改革プラン/構造改革ステージ2」として、近年力を入れてきたブランド価値への投資。
商品分野では、魂動デザインの深化、スカイアクティブ-G/Dアップグレード、マイルドHVなどスモールアーキテクチャー、直列6気筒スカイアクティブ-X、48VマイルドHV/プラグインHVといったラージアーキテクチャー。販売ネットワーク強化。日本で定着した販売奨励金(インセンティブ)の抑制といった施策が列挙された。
2025年3月期における数字目標は、以下の通り。
売上げ約4兆5000億円、収益性ROS5%以上/ROE10%以上、設備投資+開発投資 売上高比7から8%(平均)、財務基盤 ネットキャッシュ維持、安定的に配当性向30%以上、販売台数約180万台。
なお、2019年3月期決算は、グローバル販売台数156万1000台(対前年比4.2%減)、そのうち日本国内21万5000台(2.0%増)。日本とアセアンで販売が増加したものの、中国(23.3%減)、アメリカ(5.7%減)、オーストラリア(5.0%減)で前年割れとなった。
売上高3兆5647億円(2.6%増)、営業利益830億円(43.3%減)、当期純利益635億円(43.4%減)。
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