スズキ中期経営計画「小・少・軽・短・美」 連結売上高目標4 兆 8000億円

 スズキ(鈴木俊宏社長)が、2021年4年から2026年3年までの5ヵ年中期経営計画「~小・少・軽・短・美~」を2月24日にオンラインで発表した。

 鈴木俊宏社長は「「小・少・軽・短・美」とは、「小さく」「少なく」「軽く」「短く」「美しく」を略したもので、創業以来のスズキのモノづくりの根幹を表す長年にわたり、スズキの思想、文化の端的な表現として定着しています

 スズキのこだわりは「世界の生活の足を守り抜く」と「新興国は今後も成長の柱」としていくことです。

 「お客様のためなら どんなことをしてでもこたえろ 頑張れば、できるもんだ」という創業者 社是の原点に立ち返り、次の100年もお客様の立場になって、 「小・少・軽・短・美」による価値ある製品・サービスの提供に挑戦し、この思いを、「小さなクルマ、大きな未来。」のスローガンとともにお届けしたい」と述べた。

 中期経営計画「小・少・軽・短・美」では、① 走行時 CO2 排出、②製造時 CO2 排出、③高品質の維持の 3 つの課題に優先的に取組む

 走行時 CO2 排出については、2025 年までに電動化技術を整え、2025 年から電動化技術を 製品に全面展開、2030 年からは電動化製品の量的拡大を図る。

 製造時 CO2 排出については、2050 年の製造時 CO2 排出「0」に向けて挑戦。 カーボンニュートラルに向けた様々な技術開発を積極的に進めていく。

 品質については、お客様の立場になって品質が良くお求めやすい価値ある製品をつくっていく。迅速な原因究明と対策、ばらつきを抑えた製品づくり、トレーサビリティ管理の 拡充など、品質問題の発生防止、早期発見、流出防止に取組んでいく。

 四輪事業については、日本は軽自動車シェア 30%以上、登録車販売 1.5 倍(2021 年 3 月期 公表予想比)、インドは環境問題に対し社会から求められる電動化を率先して推進し、乗用車シェア 50%以上をめざす。 また、トヨタとのアライアンスについては、電動車の協業、アフリカでの協業、商品ユニット 補完など提携を深化させる。 「ストロングHVに関しては自社開発にこだわっていく」(鈴木社長)。

 二輪事業については、販売 200 万台、営業利益率 5%以上を確保できるよう共通化を進め、 魅力的で多様なラインナップを構築していく。

 マリン事業については、売上高目標 1000 億円を目指し活動していく。

 SDGs については、事業活動を通じて、収益を上げながら、社会課題の解決に貢献していく。

 経営目標値は、新型コロナウイルス影響からの回復、インド市場の成長を見込み、連結売上高は過去最高となる 4 兆 8000億円。 営業利益目標については、電動化対応など 5 年間で 1 兆円になる積極的な研究開発投資もあり、営業利益率 5.5%をそれぞれめざす。

 配当性向は 30%を目標として掲げた。成長のための投資と経営基盤の強化とのバランスをとりながら、企業価値の向上に向けた取り組みを着実に進めていく。

 世界販売台数目標は、四輪車370万台、二輪車200万台。

  スズキは「オンラインそうだん」を全国96店舗で開始し、従来の対面販売に加えてオンライン販売に力を入れている。「オンライン販売は日本より海外で進んでいる。入口でキャンセルされないような仕組み作りを進めたい」と鈴木社長は述べた。

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