部品総売上げ平均金額1.5倍増 輸出リサイクル部品売上げ平均1億円突破 第6回リ協会員社市場規模アンケート

   業界最大規模の11団体、全国510社が加盟する自動車補修用のリユース部品、リビルド部品の流通に関わる全国の業界団体による連合組織、一般社団法人 日本自動車リサイクル部品協議会(リ協、JAPRA、栗原裕之代表理事)が「第6回・会員社市場規模アンケート調査」の結果を発表した。

   調査対象期間は、平成30年1月1日~12月31日。調査会社数510社のうち、回答263社(昨年度235社)、回答率51.6%(45%)で、回答者数および回答率ともに昨年度を上回った。

   国内リサイクル部品(リユース・リビルト部品)売上げは755億9400万円で、1社平均2億8743万円。昨年度の平均金額3億1592万円を下回った。

   うちわけは、1億円未満が33%と約3分の1で最も多く、1億円以上2億円未満の21%と合わせて52%と過半数を占めている傾向は昨年度とほぼ変わっていない。

   輸出リサイクル部品売上げは301億2700万円で1社平均1億1455万円。前年平均8793万円より増額して初めて1億円台を突破した。

   うちわけは売上げ0円の事業者が21%、1億円未満が51%と過半数を占め、特定企業に売上げが集中している状況がうかがえる。

   使用済自動車入庫台数は140万台で1社平均5323台。前年度の平均値5106台を上回った。使用済車両の確保が長年の経営課題のひとつとなるなか、健闘しているといえる。

   使用済車に支払ったリサイクル料金は42億9000万円で、1社平均1818万円。なお、今回から計算方式を変更し、より実態に近い金額となった。

   部品総売上げは1096億800万円で1社平均4億1676万円。前年平均値2億6575万円から約1.5倍増した。

  うちわけは、1億円未満が32%から22%に減り、5億円以上10億円未満が23%から40%、10億円以上が5%から18%とともに増加。全体の底上げが進んだといえる。

   インターネット売上金額は66億1400万円で、1社平均251万4829万円。部品総売上金額に対する割合は6%と、昨年度と大差がない。

   平均従業員数は正社員22.6名、パートとアルバイト2.6名。中小企業が中心であることは変わりないが、他の製造業流通業と比べて正社員比率は高いといえる。

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