【試乗記】日産スカイライン 2アクションで高速道路上のハンズオフ走行「プロパイロット2.0」が可能
「プロパイロット2.0」は2アクションで作動開始
ヘッドアップディスプレイ
7月16日に発売され、2ヵ月間で2121台を受注した新型スカイライン。今回のモデルの最大のウリは、「Nissan Intelligent Mobility」の象徴に位置づける高速道路上で一定条件下でのハンズオフ(手離し)走行を可能にした先進運転技術「プロパイロット2.0」。
「プロパイロット2.0」を可能にしたキー技術は、①3D高精度地図データ ②360度センシング ③インテリジェントインターフェース。3D高精度地図データにより車両の自車位置を高い精度で認識し、ステアリングを制御する。さらに、7個のカメラと5個のレーダー、12個のソナーにより、高速道路上の白線、標識、周辺車両の状況を360度検知する。
「プロパイロット2.0」の基本的な操作方法は、現行「プロパイロット」と同様、ステアリング右側の「プロパイロットスイッチ」を入れ、「CANCEL」ボタンを下押しする2アクションで作動を開始。「車線変更支援スイッチ」を押すことで、支援を始める。
準備完了後は、周辺車両や車線状況が、アニメーションでフロントディスプレイ表示される。さらに、ハンドル支援状態が「白」「緑」「青」のカラーリングで示される。「白」色時は車間・車速制御のみが作動、「緑」色は標識認識による設定車速変更、「青」色になった際にハンズオフ走行が可能になる。
操作も簡単なうえ、ディスプレイが見やすい。
高速道路の出口に向かう場合、システムからの提案がディスプレイ上に表示され、一度ハンドルに手を添えてスイッチを押して承認すれば、ハンズオフでも磁石に吸い寄せられるようにウィンカー表示、クルマが左車線へ変更する。
進化を遂げた「プロパイロット2.0」だが、ワイパーがHI状態の雨天や雪道などの滑りやすい路面では使用できない。また、急な割込みや幅寄せ車両には、反応できない。自動運転の実現に向けての一歩であることは間違いないが、現時点では運転支援であり、ドライバーの操作が常に優先されるシステムだ。
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