国内リサイクル部品売上げ平均3億円突破。部品総売上げ金額伸長 第5回リ協会員社市場規模アンケート
栗原裕之代表理事
業界最大規模の11団体、全国570社が加盟する自動車補修用のリユース部品、リビルド部品の流通に関わる全国の業界団体による連合組織、一般社団法人 日本自動車リサイクル部品協議会(リ協、JAPRA、栗原裕之代表理事)が、第5回・会員社市場規模アンケート調査の結果を発表した。調査対象期間は、平成30年1月1日~12月31日。調査会社数520社のうち、回答235社。回答率は45%。
国内リサイクル部品(リユース・リビルト部品)売上げは740億4200万円で1社平均3億1592万円。前年平均2億6575万円より5017万円増加し、3億円台を突破した。うちわけは1億円未満29%が最も多く、1億円以上2億円未満と合わせて51%と過半数を占めた。
輸出リサイクル部品売上げは200億6800万円で1社平均8540万円。前年平均8793万円より253万円減額した。そのうちわけは売上げ0円の事業者が28%から20%に減少。1億円未満が54%と過半数を占め、特定企業に売上げが集中している状況がうかがえる。
使用済自動車入庫台数は120万台で1社平均51万台。前年の平均値52台をほぼキープしており、使用済車両の確保が経営課題のひとつとなるなか、健闘しているといえる。
使用済車に支払ったリサイクル料金は16億8000万円で1社平均700万円。
部品総売上げは998億1900万円で1社平均4億2476万円。前年平均値2億6575万円を1億5901万円と大きく上回った。うちわけは、1億円未満が32%から22%に減り、5億円以上10億円未満が23%から40%、10億円以上が5%から18%とともに増加。全体の底上げが進んだといえる。
部品総売上げ金額に対するインターネット売上金額は49億2200万円で、全体の6%となっている。
平均従業員数は正社員19.7名、パートアルバイト2.5名。中小企業が中心であることは変わりないが、他の製造業流通業と比べて正社員比率は高いといえる。
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