買取り販売成功の秘訣は「プロショップ」、ネット依存率低下のシステム、人材教育 カーセブン

井上貴之社長

 中古車買取り、販売店舗を全国160店舗でFC展開するカーセブンディベロプメント(井上貴之社長)が、6月13日「ちばSSビジネス見本市」会場で「SS事業者のクルマ買取り販売成功の秘訣とは」と題したセミナーを開催した。

   冒頭、井上貴之社長は、カーセブン加盟店のうち、SSが2017年22店舗17社から独立系SSチェーン最大手の宇佐美鉱油5店舗を含む2019年37店舗24社に急増していると指摘した。

  「SSと解体業が増えている。本業と相乗効果が見込める新規事業に乗り出す経営者が多いからではないか」と井上社長はその理由を分析した。

   数あるクルマ関連ビジネスのなかで、なぜ中古車買い取り業が選ばれているのか。

   井上社長は代表理事を務めるJPUCの発表データを引用し「新車販売台数は自販連と全軽自協がはっきりとした台数を発表しているが、中古車には明確な流通台数を示す統計データが存在しない業界。JPUCでのデータを明らかにしたところ、2017年の買取り台数80万台、2018年は90万台で、1年間で1割買取り台数は伸びている」と説明。さらに「その中身を分析すると、他の自動車産業や薬局、酒屋と同様に『ビッグモーター』、『IDOM』、『ネクステージ』など大手数社による寡占化が進んでいるといえる。買取り業界団体のJADRIの会員数は減っており、14年前の平均配信数5社から現在は2.7社に減少している」。

   それら伸びているブランドのなかに、カーセブンが含まれる理由はどこにあるのか。

   井上社長は①「プロショップ」の運営 ②インターネット依存比率を下げるためのシステム 人材研修の3点を挙げた。

  ① 「プロショップ」とは、20年後30年後でも事業を継承、展開できる企業、店舗づくり。カーセブンでは、業界の悪しき慣習から差別化した「安心宣言」を先んじて実践している。

  ② インターネットへの依存割合の低下については、カーセブンは現場営業マンの負荷を徹底的に軽減するための総合管理システム「エントランス」を導入。長時間労働や休日出勤をさせないスタッフの勤務体制の見直し、離職者の減少につなげていく考えだ。「ちばSSビジネス見本市」のブースでも、独自のシステムを紹介した。

  ③ 人材研修に関しては、カーセブンでは異業種参入企業では最低3ヵ月間の長期研修を実施する。

                                 カーセブンブース

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