異業種参入が既存事業者のイノベーションにつながる 第3回・自動車流通サミット

 変化が激しい中古車流通のトレンドについて事業者が語り合う「第3回・自動車流通サミット」が、3月14日に「第17回・国際オートアフターマーケットEXPO2019」(IAAE2019)の会場で、開催された。モデレーターは、第1回から引き続き、井上貴之・日本自動車購入協会代表理事、カーセブンディベロップメント社長。

 第1部は「異業種からの参入」と題し、大野達廣・宇佐美鉱油副社長、倉林真也オートバックスセブン執行役員C@RS担当、森山幸二コスモ石油マーケティング社長、井上雅文・大黒商会社長が出席した。

――自動車販売事業参入の経緯について

大野 日本最大のGSですが、油外収入を稼ぐ目的で当初新車ディーラーにアプローチしました。しかし、契約に至らず、今年からカーセブンFC加盟しました。

倉林 カー用品販売だけでは経営上厳しくなるとの判断から、1996年7月に直営店で買取り店「買取りプラザ」をスタート、2002年4月からFC店へ「オートバックスカーズ」導入、2007年2月から「オートバックスカーズ」を新事業展開しました。

森山 2010年に三菱i-MiEV、日産リーフのEV車が市販化されたのをきっかけに、コスモ石油の強みを活かしたビジネスを模索するなか、個人向け新車カーリース「コスモMyカーリース」へ参入しました。

井上 そもそもは京都の部品卸からスタートし、整備事業、輸入車販売事業へ、新規事業として事業を拡大してきました。自動車販売へ参入したきっかけは、ディーラーへのあこがれがありました。

――現状の実績について

大野 今年1月から事業を開始し、1月は買取り台数41台、販売台数12台。

森山 2011年度から個人向け新車リース事業に参入し、2018年度は年間1万台。

DMN 査定額は市況情報をAI解析で決定

ユーカーパック 1度の査定で8000社が入札

 第2部は「次世代の流通の創造」をテーマに、これまでにない新しい手法でサービスを展開する事業者が取り組みを紹介した。出席者は、西小倉里香DMN AUTO事業部長、中谷圭吾UcarPAC社長。

 DMN AUTO事業部は、日本初のスマホ画面上のクルマ売却アプリを2018年6月にサービスを開始した。

 現車を見ずにクルマを買い取るビジネスで、ユーザーはクルマの写真と車検証があれば簡単にクルマを売却できる。

 西小倉事業部長は「査定金額は市場情報をAIで解析して決定します。買取先は200社店舗が加盟しています」と話す。

 「ユーカーパックのビジョンは『自動車流通を革新します』」(中谷社長)。

 UcarPACは、AAを通さないCtoBオークションで、ユーザーは最寄りのGBで1回「Ucar査定」を受けるだけで、最大8000社から買取り価格の提示を受けることができるサービスだ。

   また、UcarPAC & Ucar査定用に開発されたiPad専用査定アプリ(UcarPAC Inspection System)を使用して安定した精度の高い査定を行う買取り査定代行サービスも実施している。

   事業者向けには、Ucar査定で取得した査定情報を参考に、買取り事業者や中古車販売会社の担当者の方に買取り価格を入札するための「UcarBID」を展開する。

 モデレーターを務めた井上貴之氏は「中古車流通にも、競争環境が必要。異業種参入をきっかけに、われわれ既存の事業者がイノベーションをしていくかが問われている」と、今回のセミナーを総括した。

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