【年頭挨拶】「デリカミニ」はじめ新型車を投入 加藤隆雄・三菱自動車工業代表執行役社長

 新年あけましておめでとうございます。謹んで年始のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルスについては世界各国で行動規制の緩和がみられた一方、出口の見えないロシア・ウクライナ情勢や、エネルギー価格の上昇、急激な円安による原材料価格の高騰、かつてない水準でのインフレ、そして、これを抑制するための急激な金利上昇、将来の景気後退懸念など、当社を取り巻く環境の不確実性は増しています。

 しかしながら為替の追い風もあり、当社の業績は当初の計画を上回る状況で推移しています。商品面では、国内では新型軽EV『eKクロス EV』が発売から好調な立ち上がりを見せたうえ「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、「日本自動車殿堂カーオブザイヤー」、「RJCカーオブザイヤー」と併せて3冠を達成しました。また、物流関連企業や自治体等からの要望に応えて『ミニキャブ・ミーブ』の販売を再開、電動車ラインナップを強化しました。海外では『アウトランダー』『アウトランダー(PHEVモデル)』の順次展開、インドネシアで発表した『エクスパンダー クロス』と、“三菱自動車らしさ”を具現化したラインナップを投入しました。さらにラリー復活後初参戦のアジアクロスカントリーラリーにおいて、チーム三菱ラリーアートの『トライトン』が総合優勝を飾りました。年後半にはこのような良いニュースが続き、社員をはじめ三菱自動車関係者すべてにとって大きな喜びとなったと感じます。

 今年は次期中期経営計画が始まります。計画初年度の今年は、ASEAN戦略車のみでなく、国内では新型軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』など、新型車を投入していきます。また、世界的な要求となっているカーボンニュートラル、それに伴う各国規制など自動車業界全体の課題への対応を含めて、当社が将来へ飛躍するための道筋を全てのステークホルダーの皆様に示し、三菱自動車のこれからに期待を持っていただけるような一年とする所存です。

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