「外環道陥没事故は社として取組む最大課題」由木文彦・NEXCO東日本新社長

 NEXCO東日本(小畠徹社長)は6月9日に開催した取締役会で役員の候補者を決定。小畠徹社長に代わり、由木文彦顧問が新しい社長に内定した。なお、6月28日に開催予定の第17期定時株主総会を経て正式決定する。

 由木新社長は1960年生まれ61歳。1983年、東京大学法学部卒業後に建設省入省。京都市副市長、国土交通大臣官房付国土交通審議官、復興庁事務次官などを歴任。2021年辞職後、三井住友海上火災保険株式会社顧問を経て、2022年4月から東日本高速道路顧問を務め、現在に至る。

 6月28日の新社長就任会見で、由木社長は「当社グループは令和3年度から令和7年度までの『中期経営計画』の2年目に入っているが、引き続きこの路線を継承していきたい。24時間365日安全安心快適な高速道路の提供は重要な課題。東日本大震災以降、地震、台風、大雪といった自然災害による被害が甚大になっているが、GPSなどの最新機器を活用し、被害をできるだけ少なくする事前防災にも努めていきたい」と述べた。

 前任者の積み残し課題として、東京外郭環状道路の陥没事故へはどう向き合っていくのか。

社として取組む最大の課題。住民の皆さまへ心からお詫びを申し上げるとともに、原因究明、再発防止、保証という点に関して、住民の皆さまの不安解消を最優先したい」と語った。

 新しい役員体制として、高橋知道・建設事業本部長が代表取締役兼専務に昇任し、社長補佐に当たる。人事も含めて最適な対応を講じる姿勢を示した。

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