2021年度FUSOブランドを含むトラック・アジア事業セグメント総販売台数30.1%増 三菱ふそうCEO新社長就任会見

 三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長・CEO)が、1 月1日付で就任したカール・デッペン社長兼CEOの記者会見を、4月5日に川崎製作所で開催した。

 カール・デッペン社長兼CEO【プロフィール】

 1966年4月1日ドイツ・オスナブルク出身。アメリカ・ミネソタ大カールソン校経営学修士。1990年独メルセデス・ベンツ入社。主に商用車を中心に、購買や物流分野で様々な管理職を2007年まで経験。アメリカやトルコ、日本での勤務を経験しており、日本では、MFTBCにて購買と輸送物流部門の責任者を務める。 

 2007年からメルセデス・ベンツブランドトラック「アテゴ」の戦略的プロジェクト管理責任者を担い、2011年から14年までダイムラー社のグローバル経営責任者となり、その後ダイムラーグレーターチャイナ社にCFOとして赴任。メルセデス・ベンツ社でのコスト管理責任者を経て、2020年5月からメルセデス・ベンツブラジル社のCEOとして、ラテンアメリカにおけるメルセデス・ベンツブランドの商用車事業を担当した。2021年12月よりダイムラートラックHD取締役、ダイムラー・トラック・アジア代表を務める。

 カール・デッペン社長・CEOは「2021年度の業績に関しては、ダイムラートラックは販売を大幅に伸ばし、2021年の目標を達成。 2021年度のトラック・バスの世界販売台数は45万5400台と、前年度(37万8300台)比で20%増加しました。また、FUSOブランドを含むトラック・アジア事業セグメントの総販売台数は、前年比30.1%増を達成しました。

 インドネシア(46.7%)、台湾(33.6%)、欧州(37.1%)、ニュージーランド(19.7%)など主要市場でトップシェアを維持しました。FUSOブランドの最大の海外市場であるインドネシアでは、市場全体の需要の回復により、販売台数は前年度比で43%増加。FUSOはこの流れを受け、現地の商用車市場でシェア46.7%と首位を維持しています。

 他のアジア市場でもコロナ禍の厳しい経済環境にもかかわらず、販売は好調に推移しました。シンガポールでは商用車部門で20%のシェアを獲得、FUSOが市場をリードしてきた台湾では33.6%のシェアを獲得し、2020年の販売実績を上回りました。

 欧州では10年ぶりに高水準の販売台数を記録し、小型トラック部門において2020年と同様にトップシェア(37.1%)を獲得しました。コロナウイルス感染拡大による各種規制が行われる中、ラストワンマイル配送に対する継続的な需要により、小型トラック『キャンター』の販売が好調に推移しました。デザインを刷新し、安全機能を向上した小型トラック『キャンター』の新型モデルの発売も更なる拡販につながりました。

 ニュージーランドでは、需要が回復し、ディーラー網の拡大や新型車の投入が追い風となり、シェアは19.7%と首位を獲得しました。また、現地の全製品ラインアップに先進安全装備を導入するとともに、電気小型トラック『eCanter』の販売を開始しました。現地販売会社Fuso New Zealand Ltd.は2016年にMFTBCとの販売代理店契約を締結して以来、2021年は過去最大の販売実績となりました」と業績の好調さをアピールした。

 その後、今年FUSOブランド90周年を迎える2020年度の重点課題と本年の見通し、電気小型トラック『eCanter』に象徴される商用車の電動化に関する今後の展望などについて語った。

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