5年連続繰戻増額と返済計画提示を要望「自賠制度を考える会」

 「自動車損害賠償保障自動車損害賠償保障制度を考える会」福田弥夫座長(日本大学危機管理学部長)が、新しく就任した斉藤鉄夫・国土交通大臣と11月22日に面会。「自動車安全特別会計からの一般会計繰入金に係る要望」を手渡した。

 令和4年度予算を巡り、何とかして予算を付けてもらおうと目論むさまざまな団体が官庁へ門前市をなすのは年中行事だが、「自動車損害賠償保障自動車損害賠償保障制度を考える会」の場合は、状況が異なる。

 自賠責保険料は、平成6年度および7年度に、財政事情の悪化を理由に自賠責保険料の積立金2兆円のうち1兆1200億円が自動車安全特別会計から一般会計に繰り入れられた。その後、繰り戻されない状況が続いていた。

 平成29年12月18日付けで、麻生太郎財務大臣と石井啓一国交省大臣の間で「平成30年度において、23億2030万円を自動車安全特別会計自動車事故対策勘定に繰り戻すこととする」という覚書が交わされた。

 これにより、平成30年度予算で23.2億円、令和元年度37.2億円(補正12.5億円)、令和2年度40.3億円(補正8.3億円)、令和3年度47億円と、4年連続して増額の一般会計からの繰戻された。

 それでもいまだ6013億円が、自動車安全特別会計(自賠責保険料積立金・剰余金)から一般会計に繰り入れられ、返済されずにいる

 福田弥夫座長は、以下の3点を要望した。 ①6013億円全額を可能な限り早期返済していただきたい。令和4年度予算における繰戻額は積立金の取崩しが毎年発生し、その残存額が減少し続けている状況に鑑み、少なくとも積立金を取り崩すことなく被害者救済事業などが十分に実施できるよう増額していただきたい。②新たな大臣間合意の締結については、返済計画(ロードマップ)を併せて明示いただきたい ③今後、交通事故の被害者が将来にわたって安心して生活することができ、被害からの回復が可能になるよう、また交通事故による被害者の発生を少しでも減らすことができるよう、十分な説明責任を果たしていただきたい。

 なお、鈴木俊一財務大臣とは11月25日に面会予定だ。


中古車Rパーツ

https://ucar.amebaownd.com/ 自動車流通の中核プレーヤーをなす部品、中古車ならびにインターネットビジネス情報を提供

0コメント

  • 1000 / 1000