一般社団法人 JARA グループ 6月10日設立 「教育」再徹底で技術力向上、品質平準化をめざす

設立理事

 自動車リサイクル部品業界大手、71社が加盟するJARAグループ(土門志吉会長)が、任意団体から一般社団法人に組替えされ、一般社団法人JARA グループ(川島準一郎理事長)が6月10日に設立された。

 法人化した理由については「自動車リサイクル業界の発展という目標に向け組織として活動するために任意団体から 一般社団法人に組替え致しました。

 デジタル技術や通信技術網の発展とともに、一般大衆車においても旧来とは異なる部品・新技術が使用・搭載されています。今後 10 年以内に、これらの新技術対応車が事故車両や使用済み自動車、中古車両として市場に流通し占有率も高まり続けると推測しております。JARAグループ全体としても、これら新技術に対する作業現場レベルでの技術対応が自動車リサイクル業に『当たり前』に求められる時代へと突入することを想定しており、変化に即応したより質の高い教育制度の拡充が必要だと考え、有志らとともに協議し、社団法人への改組に至りました。

 法人格の取得により、業界の他団体との連携や関連業界、行政との討議など能動的な活動が可能となります。むろん、行動には責任が伴います。法人としての社会的責任を果たすことを念頭に置きつつ、これら関係団体との協議等を通じて、微力ながら自動車リサイクル業発展の一助となるべくグループ全体が尽力していく構えです」と説明する。

 設立趣意書では、一般社団法人 JARA グループ理念として「自動車リサイクルを通じて世界に貢献する。我々はリサイクルパーツに限らず、広く自動車リサイクル業界の発展へ向けて、教育によって、業界を一つにまとめていきます」を掲げた。

 事業内容は、自動車部品業界における SDGs達成に向けた教育及び事業活動、教育プログラムの策定および実施を挙げ、前身のJARAグループ同様に「教育」に重きを置く

 この点に関しては「会員募集と並行して教育再徹底から着手し、グループ全体の技術力底上げを図ります。当グル ープの品質規格を徹底し、問題がある場合は是正を徹底いたします。万が一、複数回是正勧告を おこなっても改善がみられない場合は、当該会員のシステム利用停止、除名処分などの措置を行います。今後も、適宜、自主改善を実施し、グループの商材品質の維持・向上に努めてまいります。

 グループは業界全体の技術力向上、平準化を目指しているため、JARAシステムのデファクトス タンダード化は目指しておらず、むしろ他団体と協議・協力し、業界全体がより良い方向に繋がるように進めていきたいと考えております。

 一例をあげますと、中古部品の一般周知です。環境負荷の軽減や部品使用による利用者負担額の 軽減などのメリットを提示し、エンドユーザー様の選択肢として周知されるような広報活動を図 る必要があると考えており、一団体ではなく業界全体で盛り上げていく必要があると考えており ます。現時点では模索段階ですが、門戸を開きつつ、公式 HP の立ち上げや SNS 発信による広報活動や動画配信サービスなどを利用した作業工程の公開などグループも積極的に一般社団法人としての周知活動を広げてまいります」と説明する。

 設立理事は、理事長・川島準一郎(川島商会社長)、副理事長・土門志吉(大晃商事社長)、理事・今井雄治(イマイ自動車社長)、理事・近松利浩(近松商会社長)、監事・栗原裕之(昭和メタル社長)。JARAグループの主要メンバーが名を連ねる。

 会員は、①正会員 株式会社 JARAが開発・管理運用する ATRSシステム利用企業(議決権有り) ②賛助会員 当法人の趣旨に賛同し、その事業の発展を助成することを希望する団体で、理事会の決議により推薦された企業(議決権無し)により構成。

 9月に設立総会を予定している。

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