2022年後半から日本で電動ブレーキブースター「iBooster」の製造開始 ボッシュ

電動ブレーキブースター「iBooster」

 今年日本で事業を開始してから110周年を迎えるボッシュ(クラウス・メーダー社長)が「ボッシュ・グループ年次記者会見」をオンライン形式で実施した。会見では、日本のボッシュ・グループの 2020 年における業績と、2021 年の業績見通しに続き、ボッシュの最大の事業セクターであるモビリティー ソリューションズ部門でのアップデートを PACE( 「Personalized(パーソナライズ化)」「Automated(自動化)」「Connected(ネットワーク化)」「Electrified(電動化)」)。また、近年力を入れているAIoT とカーボンニュートラルへの取り組みを紹介した。

 クラウス・メーダー社長は「2020年の日本における第三者連結売上高は2690億円で、昨年比16%1減となりました。EBITは、日本の自動車生産数が17%減少したなかにおいても、幅広いポートフォリオにより、黒字を達成しました。2020年の当社のビジネスは、主にパンデミックの影響で春に大きく落ち込み、5月に底を打ちました。しかしながら、年の後半に規制が緩和されると景気が持ち直し、ボッシュも売上高の減少を埋め合わせることが出来ました。結果として、厳しい状況下においても、年初の予測よりも大きく上回る業績を上げることができました。

 2021年の自動車生産台数は、2019年の9,200万台を大幅に下回ると予測しています。このような状況下においても、日本のボッシュ・グループの2021年の売上高は2桁増となることを見込んでいます。2021年第一四半期は、好調なスタートを切ることができました。

 日本市場への強いコミットメントを示す一例として、ボッシュは2022年後半から日本で電動ブレーキブースター「iBooster」の製造を開始することを、年次記者会見にて発表します。iBoosterは、無負圧への対応、ペダルフィーリングのカスタマイズ、衝突被害軽減ブレーキの性能向上、そして自動運転下における冗長性など、高性能なブレーキ機能を実現する現代のブレーキシステムです。

 ボッシュでは、電動ブレーキブースター市場が、今後2027年まで年率20%以上で拡大すると予測しています。また、上記のiBoosterの主な利点は、自動化および電動化に対する先進的な取り組みを進める日本の自動車メーカーとの親和性が高いとボッシュでは見ています。日本でiBoosterの製造を開始することで、他のグローバル製造拠点に加え、国内においても、ものづくりの文化の浸透している日本の自動車メーカーからの要望に対応することが可能となります。

 加えて、ボッシュでは、日本の自動車メーカーの小型車への要望に対応した派生製品iBooster Compactの開発を進めています。量産開始は2022年の予定で、現在、複数の自動車メーカーとの導入の検討を進めています。なお、iBooster Compactも日本での製造を予定しています」と述べた。

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