ステランティス　持続的なモビリティの世界的なリーダーをめざす

カルロス・タバレスCEO

　1月19日に創設されたステランティスのカルロス・タバレスCEOは日本時間11時40分からオンラインで記者会見を実施した。

　カルロス・タバレスCEOは、「素晴らしい日です。このプロジェクトを発表してから一年。COVID-19のパンデミックによる未曽有の社会的、経済的な混迷がありながらも、ステランティスは誕生しました。この場を借りて、これを実現に導いた全てのチーム、かつて経験したことのない混迷の時期にも操業を続けた全ての従業員にお礼を申し上げます。皆さんは、私たちが俊敏で創造性が豊かで、適応力が高いことは身をもって示し、私たちがBigよりGreatを希求していること、一緒になった以上を目標としていることを体現しています。環境の激変にさらされている自動車業界において、新会社がリーディング・カンパニーであり続ける決意をも示しています。ステランティスは 『真に優れたもの』と従業員の幸福を希求し続けます」と述べた。

　会見では、以下の点を強調した。

• 新会社はモビリティ新時代の事業機会を捉えるための俊敏さと創造性、効率性を兼ね備え、世の中の変化を促す革新的なソリューションを提供する

• 自動車産業史に数々のストーリーを刻むアイコン的なブランド群と、それぞれのブランドが深く根付いているコミュニティからもたらされる豊かなヘリテージ

• 2021年中に39モデルの電動自動車をラインナップ、世界市場で高い競争力を保持

• ヨーロッパ、北米、中米において、安定した事業基盤をベースに規模を保持

• 強い財務体質

• 合併によってもたらされる、年間50億ユーロに相当するシナジー効果

• ステークホルダーに対する付加価値提供をDay One（事業初日）から実現する堅牢なガバナンス

• 優れたものを追い求め顧客の期待を上回ることに対する、40万人の従業員に共通するゆるぎない決意

　新会社は1月18日にユーロネクストとイタリア証券取引所、ニューヨーク証券取引所にそれぞれ上場。取引が開始されている。

　ガバナンス面では、全部門の経営戦略を網羅する9つの執行委員会（戦略評議会、経営管理、世界展開委員会、産業委員会、配分調達委員会、地域委員会、ブランド経営委員会、デザイン管理、ブランド管理）によって成り立つ最高経営陣を編成した。

　「競争力に長け、献身的かつバランスの取れたこのチームは、それぞれの能力と多様なバックグラウンドを活かして、ステランティスを偉大な企業へと導いてくれるでしょう」と、カルロス・タバレスCEOはコメントした。