富士通、リクルートホールディングスの2社が大賞を受賞 「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2024」

 日本取締役協会(冨山和彦会長)が、日本の成長戦略のひとつとして改革が進められているコーポレートガバナンスを用いて、中長期的に健全な成長を遂げている企業を応援することを目的とする企業を表彰する「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2024」を決定した。

 本年度の受賞企業は以下の通り。10回目で初めてGrand Prize Company(大賞)を2社が受賞した。

 Grand Prize Company (大賞)

 富士通(6702)

選考理由「独立社外取締役が取締役会の議長を務めるとともに、非執行の社内取締役が議長の補佐をする体制を整え、取締役会の過半を独立社外取締役が占めるとともに、投資家も独立社外取締役として迎え入れるなど、多様な視点を取締役会に取り入れている点である。そのようなガバナンス体制を整える中で、ハードからソフトの会社へと大きな変革を遂げ、旧来の日本の伝統的大企業を指すJapanese Traditional Company (JTC)ではなく、Japanese “Transformational Company”の代表となっている点が高く評価できる」(審査委員 太田洋・西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士)

 リクルートホールディングス(6098)

選考理由「コーポレートガバナンス(CG)を巡っては本質的な問いがある。CGは本当に稼ぐ力を高め、企業価値を高めるのか。この問いに明快に答えを出した企業がある。リクルートホールディングスだ。同社は経営戦略とCGを見事に融合している。長期戦略の策定、CEOのスキル要件と在任期間、M&Aの果断な実行、無形資産を重視したバランスシート経営等。それを支えているのが社外取締役のスキルだ。その成果は日本企業屈指の高い企業価値、PBR、資本収益性に如実に現れている」(審査委員 伊藤邦雄氏・一橋大学名誉教授)

 特別賞・経済産業大臣賞 

 横河電機(6841)

社長の後継者計画に関する優れた取組を行う企業

 特別賞・東京都知事賞

 パーソルホールディングス(2181)

ESGの観点で優れた取組を行う企業

 1月30日に帝国ホテル東京で表彰式

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