新製品の3Dレーザースキャナー「NavVis MLX」紹介 「KKE NavVis Summit Japan 2024」
ハンディ型3Dレーザースキャナー「NavVis MLX」
構造計画研究所(湯口達夫社長)が2015年に業務提携した現場の3Dデータ取得の加速化を支援するドイツ・ミュンヘンを拠点に5か国で事業展開するNavVisGmbH(DR. FELIX REINSHAGEN CEO)と共催で「KKE NavVis Summit Japan 2024」を10月11日に東京都内で開催した。
会場では昨年のセミナーでデモ展示されたウェアラベルスキャナーに続く新製品のハンディ型3Dレーザースキャナー「NavVis MLX」が紹介された。「NavVis MLX」は高いデータ品質と操作性を両立。日々の施工状況を遠方から把握したい建設業者や設備改修後にデータを更新したいプラント会社、「NavVis VLX」では計測困難な狭所や高所のデータを補完したい自動車会社がおもなターゲットユーザーとなる。
商品特徴は以下の4点。
①コンパクトなデザインで、天井裏などの狭い場所、ハシゴを昇っていかなければならない高い場所、ラックの上、設備の下部など様々な場所を容易にスキャン可能。
②スキャナ本体をハーネスで体に固定できるため、腕にかかる負担が大幅に軽減され、長時間計測でも疲れにくい。NavVis VLX由来の高性能LiDAR SLAMに加え、ビジュアルオドメトリにより強化されたSLAMソフトウェアを搭載し、ハンディ型3Dレーザースキャナとしてこれまでにないほど高品質な点群データ取得を実現。
③手振れしたり、持ち上げたり、傾けたり、しゃがんだりして、隅々までデータを取得可能。
④スキャナ本体に組み込まれたディスプレイで、データの取得レベルや計測経路、またパノラマ写真撮影箇所といった計測状況のプレビューをリアルタイムに確認可能。組み込み式ディスプレイのため、追加のデバイスやモニターが手をふさがない構造。
⑤撮影姿勢により 270°モードと 360°モードを自動で切り替え、ストリートビューライクな映像の生成と点群データへの鮮明な色付けを実現。
⑥スキャナをリュックサック型のケースに収納し、自動車や飛行機だけでなく、電車や自転車で現場まで容易に持ち運ぶことができます。宅配便での運搬には輸送用ケースも併用可能なため、現場間の移動がよりスムーズ。
セミナーでは、9月10日のデモ機到着以降、工場や機械室、トンネルなどでの計測、実証結果について報告がなされた。
MLXはVLX違いLiDAR本数が1台なので、対象に応じて姿勢を変えながら計測するのがコツ。
MLXでは全長80mのトンネルもMLXなら計測できた。機械室のような小規模空間でより強みを発揮する。屋外では基本姿勢でループを作らず1データ当たり20分以内の計測が実用的だ。
HD化に伴い8月に就任した湯口達夫社長
Finn BoysenNavVisCEO
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