部品・素材総売上平均5億2353万円で前年の91.1％　「第9回リ協会員社市場規模アンケート調査」

　業界最大規模の12団体が加盟する自動車補修用のリユース部品、リビルド部品の流通に関わる全国の業界団体による連合組織、一般社団法人　日本自動車リサイクル部品協議会（リ協、JAPRA、佐藤幸雄代表理事）が「第9回・会員社市場規模アンケート調査」の結果を7月12日に発表した。

　調査対象期間は、令和4年1月1日から12月31日。調査会社数412社のうち、回答数235社（昨年250社）、回答率57.0％（55.2％）。回答率は昨年を上回った。

　235社を合算したリサイクル部品（リユース・リビルト部品）総売上高は850億4023万6000円で、1社当たり3億6187万3000円（91.8％）。スクラップなど部品素材売上は379億9064万4000円で、1社当たり1億6166万2000円（89.3％）。

　リサイクル部品と部品素材の合計した部品・素材総売上は1230億3088万円で、1社当たり5億2353万6000円（91.1％）。

　うちわけは、1億円未満21.3％、1億円以上2億円未満18.3％、2億円以上3億円未満11.1％で、3億円以上4億円未満が8.9％。4億円以上5億円未満5.5％、5億円以上10億円未満22.1％、10億円以上12.8％。

　使用済自動車入庫台数は79万8000台で、1社当たり3395.7台（84.7％）。昨年の平均値より613台減った。リサイクル業界が長年抱える経営課題のひとつ、使用済車両の確保が深刻な様子がうかがえる。使用済車に支払ったリサイクル料金は57億5200万円で、1社当たり1893万6000円（93.9％）。

　インターネット平均売上金額6.4％増

　インターネット（Yahoo）売上金額は68億6300万円で、1社当たり2920万4255円（106.4％）。前年平均値を175万円上回った。国内部品売上金額に対する割合は9.0％（9.8％）。

　事業規模を示す従業員数は1社当たりの正社員19.2名（21.9名）。昨年より減少し、従業員の確保も経営課題のひとつになっている。