【試乗記】BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー ドイツ製幕の内弁当
「BMWカーブド・ディスプレイ」をコンパクト・クラス初採用
センター・アームレストに操作系を集約
「BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー」のガソリン車とディゼルエンジン車に試乗した。
「BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー」は、BMWならではのダイナミックなスタイリングと運動性能に、MPVモデルのような広々とした室内空間と高い機能性、快適性、安全性を融合したプレミアム・コンパクトSAT (スポーツ・アクティビティ・ツアラー)。2014年に登場した初代モデルは、BMWブランドとして初となるFFベースのパワートレーンを採用した上で、高いレベルの「駆けぬける歓び」を実現したことが評価され、ファミリー・ユースを見込むマルチ・パーパス・ビークルとして、ロング・ドライブでの快適性や最新のクリーン・ディーゼルを搭載したことによる経済性が評価されたという。
今回発表の新型モデルでは、エクステリアおよびインテリア・デザインをよりモダンなデザインとし、最新のコネクティビティも併せ持たせた。
フロント・デザインでは、八角形をイメージしたモダンで大型化したBMWおなじみのキドニー・グリルが存在感を高めた。サイドは、ドア・ハンドルをドア・パネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルを
採用して空力特性に優れたスポーティかつエレガントな印象。
インテリアは、BMWミニに近い第一印象。
メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化させ大型化し存在感を増しつつ、運転席側に傾けることで視認性を高めつつ、タッチ操作による操作性を高めた「BMWカーブド・ディスプレイ」をコンパクト・クラス初めて採用した。
シフト・レバーを廃止して、センター・アームレストに操作系を全て納めることで、モダンな印象を高めた。センター・コンソールにはスマートフォンを置き、充電も可能。
ガソリン・エンジン搭載モデルにおいては、最高出力156PS(115kW)/5,000 rpm、最大トルク230Nm/1,500-4,600rpmを発揮する高効率な1.5L直列3気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンに、ダイナミックな走りを実現する7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わせた。
ディーゼル・エンジン搭載モデルにおいては、最高出力150PS(110kW)/4,000 rpm、最大トルク360Nm/1,500-2,500rpmを発揮する高効率な2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンに、ダイナミックな走りを実現する7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わせた。
どちらのエンジンも日常使いでは十分な実力といえる。個人的好みでは、成熟されたクリーンディーゼル・エンジン車を推したい。
「BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー」は、高性能カメラ&レーダー、および、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端の先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能も標準装備する。
さらにパーキング・アシスタントには、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能も標準装備。。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能になる。
幕の内弁当のように、コンパクトなスペースにあれもこれも盛り込むのは日本人好みでもある。高い機能性、快適性、安全性を融合したSATは、長く乗るほど愛着が沸くのではないだろうか。
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