三菱ふそう車デザインの心臓部を公開「デザイン・エッセシャルズ」
プロダクションデザインコーナーの「キャンター」
三菱ふそうトラック・バス(ハートムット・シック社長)が、4 月 14 日に本社・川崎製作所敷地内にある「デザインセンター」で、ふそうブランドのデザインの今と未来を紹介するデザイン・イベント「Design Essentials(デザイン・エッセシャルズ)」を開催した。
三菱ふそうのトラックやバスは現在 170 ヵ国・地域以上で販売。ヒトとモノの輸送を通じてお客様と社会に貢献する車両を開発する一翼をデザインが担っている。日本の「匠」の技術と「和」の文化を重んじながら、親会社であるドイツ・ダイムラートラックのグローバルな知見も取り込んだデザインは、世界中のお客様に支持されている。
ふそうデザイナーは、①明確なアイデンティティ ②シンプルさの追求 ③確かな品質の3原則に則って活動している。
「デザイン・エッセシャルズ」では、①プロダクトデザイン ②フィジカルデザイン ③アドバンスデザインの3つのブースを通じてデザイナーの作業現場や製品の「顔」ともいえるフロントフェイスの制作過程、そして現在、構想している未来の商用車のデザインを紹介した。
①プロダクトデザイン
このブースでは、デザインが追求する、見る者の目と心を引き付ける形と機能を感じていただける。デザインの「今」を知ることができる最新型の小型トラック「Canter(キャンター)」を展示するほか、デザイン部が利用している作業デスクも見ることができる。
②フィジカルデザイン
技術力の「結晶」、トラックの粘土模型制作体験もふそうブランドのデザインの特徴は、伝統的な日本の職人文化と、グローバルな専門知識を両立していることにあり、のデザインは 30 年以上のキャリアを持つ「クレイモデラー(粘土模型制作者)」と呼ばれる匠たちの技術に支えられている。このブースでは、クレイモデラーによるデモンストレーションや、粘土制作の過程を体験いただけるコーナーを用意。また、実車 1/4 サイズの粘土模型も展示し、正確さと質の高さを兼ね揃えた匠の技を体感できる。
③アドバンスデザイン
輸送の「20 年-30 年後」三菱ふそうには、脱炭素化やデジタル化、自動運転、高齢化社会などといったトレンドを踏まえ、20 年、30 年後の物流、運輸を見据えたデザイン構想を専門にする「アドバンスト・デザイン」チームが存在する。当ブースでは、このチームが 2040 年という未来に向けてどのように世界を形づくっていくかを、未来の車両のモデルの展示やドローンの進化形のデモンストレーションとポスター展示などによってご紹介する。また、最先端の VR 技術を駆使し、ダイムラーグループのデザイナーがグローバルに協働する「バーチャルデザインスタジオ」を体感できる。
フィジカルデザインコーナーのクレイモデル作成
アドバンスデザインコーナーの「バーチャル・デザイン・スタジオ」
「デザインセンター」
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