初の日本人社長 日本ミシュランタイヤ新社長に須藤元専務が昇格
新旧社長
日本ミシュランタイヤ(ポール・ぺリニオ社長)は、須藤 元(すどう げん)B2C 事業部 専務執行役員を、4 月 1 日付で代表取締役社長とする人事を発表した。
2015 年から 5 年半にわたり日本法人の社長を務めたポール・ぺリニオ社長は、東アジア・オセアニア地域(中国除く)の B2C 営業責任者となり、日本を含むより広範エリアの乗用車・商用車・2 輪営業部を統括する。
須藤社長は、1971 年 6 月 10 日生まれの49 歳。日本ミシュランタイヤ発足いらい、初めての日本人社長となる。
室蘭工業大学 電気電子工学科 卒業。1999 年 3 月 日本ミシュランタイヤに入社。2002 年 と 2016 年に2度の中国赴任で副総監、直需セールスダイレクターを務め、海外業界事情にも精通している。2020 年8月 日本ミシュランタイヤ B2C 事業部(乗用車、商用車、2輪)専務執行役員に就任。
4月13日の記者会見で、須藤社長は「私たちを取り巻く環境は、大転換期を迎えています。ミシュランのビジネスも、タイヤを中心としながら、IoT を活用したトラック・バス用タイヤの管理システム TPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)などのサービス&ソリューション、ミシュランガイドなどのエクスペリエンス、3D メタルプリンティングなどハイテク・マテリアル分野などに拡大しています。「タイヤと共に」「タイヤ関連で」「タイヤを超越して」人類・社会・お客様に貢献することが、私たちミシュラングループがえがくサステナブルな未来です。
ミシュランには People-Planet-Profit という世界観があります。人や環境に貢献することで利益が生まれ、会社を存続させてさらに社会に貢献していく、という考え方です。
まず People:「人」の持続性です。ミシュランは「人への尊重」をミッションに掲げ、お客様、株主、従業員、私たちを取り巻くすべての方々を等しく尊重し、関わる方々の人生をよりよく持続するために行動します。従業員ひとりひとりが自律性を高め、お客様が真に求め喜んでいただけるタイヤ、ソリューション、サービスを実現します。
次に Planet:「地球」の持続性です。今、地球環境への貢献は私たち人類の責務です。解決策の一つとして、ミシュランは2050年までにミシュランタイヤを 100%持続可能にすることを宣言しています。現在、ミシュランのタイヤを構成する素材のうち 30%は既に天然素材またはリサイクル素材、持続可能な原材料を使用しています。これを約 30 年で100%までに高めるため、ミシュラングループは全力を挙げて技術開発に取り組んでいます。グループ全体の取り組みだけでなく、もちろん日本に根差した CSR 活動も積極的に推進していきます。
最後に Profit:「利益」の持続性です。People-Planet の取り組みを持続可能にするため、企業の利益は無くてはならないものです。私は、従業員がワクワクしてお客様が真に求めるものを提供していけば、自ずと企業利益は高まると信じます。
変化はチャンスであり、変化は進化です」と抱負を述べた。
須藤元・日本ミシュラン社長
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