部品素材総売上平均5億7486万円で前年より増加 「第8回リ協会員社市場規模アンケート調査」

 業界最大規模の12団体が加盟する自動車補修用のリユース部品、リビルド部品の流通に関わる全国の業界団体による連合組織、一般社団法人 日本自動車リサイクル部品協議会(リ協、JAPRA、佐藤幸雄代表理事)が「第8回・会員社市場規模アンケート調査」の結果を7月14日に発表した。

 調査対象期間は、令和3年1月1日~12月31日。調査会社数453社のうち、回答数250社(昨年212社)、回答率55.2%(41.2%)。回答社数、回答率とも昨年を上回った

 リサイクル部品(リユース・リビルト部品)とスクラップなどの素材の売上を合算した部品素材総売上は1437億1900万円で、1社平均5億7486万円となり、昨年の5億7270万円より増加した。

 うちわけは、1億円未満18%、1億円以上2億円未満18%、2億円以上3億円未満11%で、3億円以上4億円未満が14%。4億円以上5億円未満4%、5億円以上10億円未満18%、10億円以上16%。

 国内リサイクル部品売上げは700億1500万円で、1社平均2億600万円。昨年の平均2億5182万円より増えた

 うちわけは、1億円未満が32%と約3分の1で最も多く、1億円以上2億円未満の21%と合わせて53%の過半数という傾向はこれまでと変わっていない。

 2億円以上3億円未満19%、3億円以上4億円未満8%、4億円以上5億円未満6%、5億円以上10億円未満10%、10億円以上4%。

 輸出リサイクル部品売上げは278億7900万円で、1社平均1億1151万円。こちらも昨年の平均1億362万円より増加した。

 うちわけは売上げ0円の事業者が20%、1億円未満が56%と過半数を超えた。1億円以上2億円未満9%、2億円以上3億円未満7%、3億円以上4億円未満2%、4億円以上5億円未満1%、5億円以上10億円未満3%、10億円以上2%。

 特定企業に輸出売上げが集中している状況は変わりなく、国内流通に依存する状況が続いている。

 国内と輸出を合算した部品総売上は990億7700万円で、1社平均3億9631万円。昨年の平均3億6733万円より増額した。

 使用済自動車入庫台数は100万2000台で、1社平均4008台

昨年の平均4717台より減った。リサイクル業界が長年抱える経営課題のひとつ、使用済車両の確保が深刻な様子がうかがえる。

 使用済車に支払ったリサイクル料金は50億4000万円で、1社平均2016万円。昨年の平均1854万円より増えた

 インターネット(Yahoo)売上金額は68億6300万円で、1社平均2745万2000万円昨年の平均2786万3208円より減額した。国内部品売上金額に対する割合9.8%も、昨年の11.7%より減った。

 事業規模を示す従業員数は1社当たりの平均正社員21.9名(昨年平均23.1名)、パートとアルバイト2.8名(昨年平均2.8名)。ともに昨年より平均が若干減った。

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