部品素材総売上が一社平均5億円超。ネット売上11.7%で倍増 第7回リ協会員社市場規模アンケート
業界最大規模の11団体、全国515社が加盟する自動車補修用のリユース部品、リビルド部品の流通に関わる全国の業界団体による連合組織、一般社団法人 日本自動車リサイクル部品協議会(リ協、JAPRA、佐藤幸雄代表理事)が「第7回・会員社市場規模アンケート調査」の結果を7月5日に発表した。
調査対象期間は、令和2年1月1日~12月31日。調査会社数515社のうち、回答212社(昨年度263社)、回答率41.2%(51.6%)。昨年度より回答社が約50社減少した。
会員社の経営実態をより明確にするため、スクラップなどの素材の素材全般総売上およびリサイクル部品(リユース・リビルト部品)と素材全般総売上とを合算した部品素材総売上を、今年度からアンケート項目に追加した。
素材全般総売上は296億6800万円で、1社平均1億3994億円となった。
うちわけは、0円12%、1億円以下51%、1億円以上2億円未満14%、2億円以上3億円未満12%、3億円未満が77%を占めた。3億円以上4億円未満4%、4億円以上5億円未満1%、5億円以上10億円未満4%、10億円以上2%。
リサイクル部品(リユース・リビルト部品)とスクラップなどの素材の売上を合算した部品素材総売上は1075億4100万円で、1社平均5億727万円。
うちわけは、1億円未満23%、1億円以上2億円未満19%、2億円以上3億円未満16%で、3億円未満が58%。3億円以上4億円未満10%、4億円以上5億円未満8%、5億円以上10億円未満18%、10億円以上7%。
国内リサイクル部品売上げは533億8500万円で、1社平均2億5182万円。昨年度の平均2億8743万円を下回った。
うちわけは、1億円未満が32%と約3分の1で最も多く、1億円以上2億円未満の24%と合わせて56%の過半数という傾向は例年と変わっていない。
2億円以上3億円未満15%、3億円以上4億円未満12%、4億円以上5億円未満6%、5億円以上10億円未満8%、10億円以上4%。
インターネット売上金額は59億700万円で、1社平均2786万3208円。昨年度の平均2514万8289円より10.8%増額した。国内リサイクル部品売上げに対する割合は11.7%。昨年度の6%と比べてほぼ2倍増したことが注目される。
輸出リサイクル部品売上げは219億6700万円で、1社平均1億362万円。こちらも昨年度の平均1億1455万円より減少した。
うちわけは売上げ0円の事業者が24%、1億円未満が51%と過半数を超えた。1億円以上2億円未満14%、2億円以上3億円未満4%、3億円以上4億円未満2%、4億円以上5億円未満1%、5億円以上10億円未満2%、10億円以上1%。
特定企業に売上げが集中している状況は、今年度も変わっていない。
国内と輸出を合算した部品総売上は778億7300万円で、1社平均3億6733万円。昨年度の平均4億1676万円より減った。
使用済自動車入庫台数は100万台で、1社平均4717台。昨年度の平均5323台を下回った。使用済車両の確保はリサイクル業界の長年にわたる経営課題のひとつだが、加えて新型コロナウィルスによる自動車業界全体の冷え込みの影響が出たものと思われる。
使用済車に支払ったリサイクル料金は39億3000万円で、1社平均1854万円。昨年度の平均1818万円より増えた。
平均従業員数は正社員23.1名、パートとアルバイト2.8名。ともに昨年度より平均が若干増えた。
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