SDGsの達成に貢献し、新たな未来社会に向けて変革 NEXCO東日本5ヵ年中期経営計画
NEXCO東日本(小畠徹社長)が令和3年度から7年度5ヵ年の新中期経営計画を4月28日に発表した。
今後5年間を 「SDGsの達成に貢献し、新たな未来社会に向けて変革していく期間」と位置づけた。社会的使命を果たすため、以下の6つの基本方針を掲げた。
①安全・安心で自動運転等のイノベーションにも対応した快適な高速道路の実現
[例] 事故多発地点、暫定二車線区間における新たな技術を活用した安全対策を推進、自動運転に対応した道路側整備の方針を策定し、モデル事業を試行運用
②老朽化や災害に対する高速道路インフラの信頼性の飛躍的向上
[例] SMH(スマートメンテナンスハイウェイ)の定着及び深化を図るとともに適用領域を拡大、大雪時の対策強化とICT技術等による高度化・効率化した雪氷作業システムの構築
③ 高速道路の整備・強化と4車線化の推進によるネットワーク機能の充実
[例] 首都圏環状道路を中心とした高速道路ネットワーク強化の検討及び整備推進、計画的な4車線化及び付加車線事業を実施
④多様なお客さまニーズを踏まえた使いやすさの追求
[例] 新たな生活様式等に対応したSA・PA商業施設のサービス機能を強化、拡充、休憩施設の混雑緩和対策、リアルタイムな満空情報及び快適な休憩空間等を提供
⑤ポストコロナ時代におけるグループ全体の経営力の強化
[例] 企業・事業活動を通じた環境保全等への取組み
⑥新たな日常に対応した誰もが生き生きと働けるワークスタイルの実現
グループ経営ビジョンで掲げた「つなぐ」価値を創造し、あらゆるステークホルダーに貢献する企業として成長することをめざす。
財務計数計画は、高速道路事業は料金収入 約 3 兆 6000 億円、道路資産賃借料 約 2 兆 6000 億円、管理費等 約1兆円(いずれもR3~R7 年度累計)。
関連事業の営業利益はR3年度▲9 億円、R4年度は黒字化に転じ、R7年度21 億円を計画する。
小畠徹社長は「コロナの影響などで経営の先行きを見通すのが難しいが、SDGsが2030年をターゲットにしていることもあり、中期経営計画を5年間とした。これまで通り、中間時点で見直し、振り返りを行う予定です」と述べた。
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